「またカメラを始めたいけど、なにから始めたらいいのか分からない」
「昔は写真を撮っていたけど、今はすっかりご無沙汰だな…」
そんな風に感じている方に向けて、今回はカメラ再開にぴったりの「街歩き写真」をご紹介します。
街歩き写真に必要なことは、計画的な撮影ではなく、普段の外出にカメラを持って行くだけ。
特別なテクニックも高価な機材も必要ありません。

本記事では、カメラ歴10年以上の筆者が、ブランクがあっても楽しめる「街歩き写真のアイデア5選」と、再開を後押しするちょっとしたコツをご紹介します。
【結論】カメラ再開のコツは「気軽さ」と「街歩き」
カメラを再開するときに大事なことは「計画性」や「技術」ではなく、いかに気軽に続けられるか。
そこでおすすめなのが、街を歩きながら、気になったものを撮るだけの「街歩き写真」です。
街歩きは、散歩や買い物、友人とのお出かけなど、どんな目的でもOK。

外出先で目に入った花、夕方の影、面白い形の建物…
「おっ」と思ったら、立ち止まって撮ってみる。それだけでOKです。
ここで紹介する5つのアイデアは、街歩きのついでにすぐ試せるものばかりです。
- 気になったものをパッと撮る
- 光と影を探してみる
- いつもと違う道を歩いてみる(買い物帰りの寄り道でもOK)
- 色の組み合わせを意識してみる
- 撮った写真をゆるく振り返ってみる
日常の中でシャッターを切る習慣がつけば、カメラは自然にあなたの暮らしの一部になります。
街歩き写真がカメラ再開にぴったりな理由
街歩き写真は、カメラ再開のハードルを一気に下げてくれる撮影スタイルです。
- 準備がいらない:大きな三脚や特殊レンズは不要。
- 行き先に縛られない:用事や買い物のついでに撮れる。
- 気分転換になる:歩くことで心も体もリフレッシュ。
例えば、スーパーまでの道すがら見つけた花壇や、夕暮れ時に長く伸びる影。
「撮りに行く」ではなく、「ついでに撮る」くらいの気持ちが、ちょうどいいんです。
街歩き写真を気軽に楽しむ5つのアイデア
① 気になるものを見つけて撮る
普段なら見過ごしてしまうようなものでも、「おっ」と思ったらすぐにシャッターを切ってみましょう。
被写体選びに正解はありません。
とにかく自分が「撮りたい」と思った感覚を信じることが、写真の楽しさを思い出す近道です。
- レトロな喫茶店の看板
- 信号待ちで見つけた猫
- アスファルトの割れ目から伸びる雑草

② 光と影を意識してみる
雲に覆われた地上に差し込む光が生む風景って凄くキレイだと思いませんか?
それは、光だけでなく、影があるこそ映える風景だとワタシは思います。
そういった幻想的な景色には、簡単に出会えませんが、日常のなかにも隠れた景色は潜んでいます。
- 夕方の商店街に差し込むオレンジ色の光
- 木漏れ日でまだら模様になったベンチ
- ビルの影が道路に落とす幾何学模様
そのため、マンネリした普段の景色に飽きた時は、光と影を工夫してください。

③ いつもと違う道を歩いてみる
行き慣れた道は安心感がありますが、被写体はマンネリ化しがち。
一本裏の路地、普段は通らない階段道、駅の反対側の出口など、ほんの少しの寄り道で新しい発見があります。
「こんな所にこんな店があったんだ」という驚きが、そのままシャッターチャンスになります。
- 路地裏の古い自販機
- 錆びたシャッターに描かれた絵
- 高架下のカラフルな落書き

④ 色のコントラストを楽しむ
鮮やかな赤いポストと青空、黄色い壁と緑の蔦、モノトーンの建物と色鮮やかな傘。
色の組み合わせを意識するだけで、写真がぐっと引き締まります。
撮る前に「この写真の主役は何色か?」を意識すると、構図も自然に整いやすくなります。
- 青空に映える赤いポスト
- 黄色い壁に絡まる緑のツタ
- 黒いアスファルトに落ちるカラフルな傘の影

⑤ 撮った写真をゆるく振り返る
帰宅後に写真をざっと見返すと、自分のクセや好みが見えてきます。
「あ、私って無意識に赤いものを撮ってるな」とか、「逆光が好きみたいだ」といった発見も。
次の撮影では傾向を活かしたり、あえて外してみたりすると、さらに写真の幅が広がります。
- 自分が多く撮っている色や被写体を発見する
- 似た構図の写真を見比べて好みを把握する
- 次は逆光や別アングルで挑戦するアイデアを思いつく

まとめ:5つのアイデアで街歩き写真を始めよう
- 気になるものを見つける
- 光と影を意識する
- 違う道を歩く
- 色のコントラストを楽しむ
- 撮った写真を振り返る
この5つを意識するだけで、日常の景色が驚くほど新鮮に見えてきます。

次に外出するときは、ぜひカメラをバッグに忍ばせてみてください。
「いつもの街」に、まだ見ぬ景色がきっと隠れています。