そんなふうに立ち止まっていませんか?
カメラを再開したい気持ちはある。
機材もまだちゃんと手元にある。
でも、いざ撮ろうとすると、被写体が思い浮かばない。
SNSで見かけるようなすごい写真なんて撮れそうにないし、
なんとなくハードルが上がって、最初の1枚がなかなか撮れない——。
そんな経験、ありませんか?
僕自身、何度もカメラを再開しようとしては中断してきた“リスタート組”です。
カメラの再開に必要なのは、「やる気」よりも「無理なく始められるきっかけ」でした。
この記事では、「カメラ再開におすすめの“最初の1枚”」をご紹介します。
「何を撮ればいいかわからない」と感じている方でも、
気負わずに一歩を踏み出せるヒントになれば嬉しいです。
カメラ再開で一番多い悩みは「何を撮るか分からない」
「久しぶりにカメラを再開しよう」と思っても、
いざ外に出てみると——
「…何を撮ろう?」
「こんな景色、撮る意味ある?」
「もっと特別な被写体を探さなきゃ…」
そんなふうに、撮る前から悩んでしまうことってありませんか?
実はこれ、「カメラ再開あるある」のひとつです。
写真って、日常の延長にあるもの。
だけどブランクがあると、つい“作品”を撮ろうと構えてしまいます。
- スマホで十分じゃないか?
- インスタでいい写真が溢れてるし…
- 下手だったら恥ずかしい…
こうした思考が無意識に湧いてきて、シャッターを押す手が止まってしまうんです。
でも、それは「撮る気がない」のではなく、
“再開だからこそ構えすぎている” だけなんですよね。
特別な場所や構図じゃなくていい。
「今ここにあるもの」に目を向けるだけで、カメラ時間は始まります。
最初の1枚におすすめなのは「身近なもの」
カメラ再開のとき、最初に撮る一枚は**“特別なもの”である必要はありません**。
むしろ、身近すぎてスルーしていた景色こそ、再開のきっかけにぴったりです。
いつもの道の風景
毎日の通勤路や、近所のスーパーまでの道。
「撮るものなんてない」と思っていても、
時間帯や天気によって、いつもと違う光が差し込んでいたりします。
例えば:朝の逆光で道にできる影、雨上がりの水たまり、通り過ぎる人影
→ 気づけば“撮りたい瞬間”が生まれます。
家の中の光と影
外出しなくても、家の中には被写体があります。
特に「朝の日差し」や「カーテン越しの影」は、撮っていて心地よいテーマです。
例えば:ベランダ越しの植物、窓辺のコーヒーカップ、寝室に差し込む光
→ 撮ることで「今日も悪くないかも」と思える瞬間に変わります。
ごはんやコーヒーなど“暮らしの断片”
何気ない食事や、休憩中のコーヒータイムなども立派な被写体です。
「これを撮ってどうするの?」と思うかもしれませんが、
カメラを向けた瞬間に、ただの時間が“自分だけの記録”に変わります。
例えば:朝食の食卓、淹れたてのコーヒー、読みかけの本と手元
→ 自分の日常に静かにカメラを差し込むだけで、豊かさに気づけるようになります。
こうした“ありふれたもの”を撮ることで、
「カメラと過ごす感覚」を少しずつ取り戻していけます。
最初の一枚を“楽しむ”ための3つのコツ
せっかく再開するなら、「撮らなきゃ」ではなく「楽しいから撮る」感覚を大事にしたいところ。
ここでは、最初の1枚を気負わず・楽しく撮るためのちょっとしたコツをご紹介します。
完璧を目指さず「まずは撮ってみる」
最初の1枚は、写真の上手さより「撮ること」が大事。
細かい設定や構図を気にしすぎず、気軽にシャッターを切りましょう。
例えば:オートモードのままでも構わない、構図は気にしすぎない、歩きながらサッと撮る
SNSや他人と比べない
再開時に陥りがちなのが、「他人と比較して落ち込む」パターン。
でも、今あなたが撮っているのは、“誰かに見せるための作品”ではなく、
“自分の感覚を取り戻すための1枚”です。
撮った写真をSNSに投稿する必要はありません。
「自分がちょっと気に入ればそれでいい」から始めて大丈夫です。
撮った写真を見返す時間をつくる
写真を「撮る」だけで終わると、次につながりにくくなります。
数枚だけでもいいので、帰宅後や翌日に「見返す習慣」を持ちましょう。
例えば:スマホに転送して眺める、ベスト1枚をお気に入りフォルダに入れる、プリントしてみる
そうすることで 「また撮りたい」という気持ちが自然と芽生えやすくなります。
カメラの再スタートは、“楽しくゆるく続ける”のがコツです。
実際に私が撮った“再開の一枚”
私もカメラを再開するとき、最初の一枚に悩みました。
そこで、近くの公園やベランダで見つけた何気ない風景を撮ってみました。
- 7月のアジサイ
- 夕日に照らされた水辺の草
- ベランダのトマト(トップ)


これらは特別な被写体ではありませんが、
「これでいい」と思える一枚になりました。
この一枚を撮ったことで、肩の力が抜け、
「また撮ってみよう」という気持ちが自然と湧いてきました。
もしよければ、あなたも「自分にとっての最初の一枚」を探してみてください。
難しく考えず、日常の小さな瞬間にシャッターを切ることが大切です。
最初の一枚から広がる、あなただけのカメラ時間
最初の一枚を撮った瞬間から、カメラとの時間は少しずつ動き出します。
何気ない日常にシャッターを切ることで、
これまで気づかなかった光や色に出会えたり、
一日の終わりに「今日はこの1枚が撮れた」と思えるようになります。
- 普段通る道に、季節の変化を見つけたり
- 休日の外出が、小さな冒険に変わったり
- 家の中の光さえ「きれいだな」と思えたり
「大げさな趣味じゃなくていい」
「誰かに見せるためじゃなくてもいい」
カメラを再開するということは、
**“あなた自身と向き合う時間をもう一度取り戻す”**ということでもあります。
まとめ:最初の一枚は、自由でいい
カメラを再開するとき、最初の一枚にふさわしいのは、
“撮ってみたい”と思ったものです。
- 特別な場所じゃなくていい
- うまく撮れなくてもいい
- 撮りたくなった気持ちを大切にする
まずは、あなたの暮らしの中にある「ちょっといいな」と思う瞬間を、
気軽に撮ってみてください。
- カメラやスマホで「今いいな」と思ったものを1枚撮ってみる
- 撮った写真をお気に入りに保存し、次の1枚へつなげてみる